●キハ185系特急うずしお
徳島〜高松の幹線を運転する特急列車。(2000系の一部は岡山まで運転。)
高松では、岡山からの「快速マリンライナー」、松山からの「特急いしづち」などに接続。
かつては全列車がキハ185系で運転されていたが、2000系の登場後徐々に数を減らした。
岡山直通便、牟岐線・甲浦直通便、速達便、グリーン車(キロハ186)連結と多彩な運転形式であったが、
まもなく上記の列車は全廃し、モノクラスで徳島〜高松2往復に落ち着いてしまった。
特急うずしお号
キハ185系
2000系
運転区間:高松〜徳島
通常編成:2両、3両、4両
運転区間:岡山・高松〜徳島
通常編成:2両、3両、5両
大半が2000系で運転されるうずしお号だが、2往復4本がキハ185系で運転される。
この2往復は、「剣山」や「むろと」の車両送り等の理由で残っている。
下り、うずしお5号・うずしお27号(いずれも高松→徳島)
上り、うずしお8号・うずしお32号(いずれも徳島→高松)
上り本数:
(2本)
下り本数:
(2本)
=2000系特急うずしおによる運行
過去の運転区間:甲浦・海部・牟岐・徳島〜高松・岡山、伊予西条→徳島(2000系のみ)
過去の使用車両:キロハ186(原型)、2000系TSE
詳しくは時刻表を参照されたい。
「うずしお5号」には、ゆうゆうアンパンマンカーが連結される日がある、JR四国HPからも確認できる
→またこの連結日には、
原則として
同日の「うずしお32号」にゆうゆうアンパンマンの回送が連結される
。
うずしお号
運転図表
停車駅表
●印=停車、○印=指定日停車、−印=通過、オレンジ=オレンジタウン
※うずしお5号の停車駅についての補足※
臨時に
板東駅
(映画バルトの楽園のロケ地最寄駅)及び、
引田駅
(引田ひなまつりの開催)に停車する場合がある。
●うずしお5号
見どころ
撮影にも子供連れのご家族にももってこいの列車。
休日はゆうゆうアンパンマンカー(キロハ186)を連結する場合があり、
正月3ヶ日はさらに臨時特急やくおうじ号(牟岐行)を併結して運転される。
よって編成は通常3両を基本とするが、4両・5両・6両まで変化する。詳しくは編成図表を見ていただきたい。
アンパンマン列車の連結の有無でヘッドマークが変わる。
長らくキハ185系で運転されている。
また最近は
引田ひな祭り
の開催にあわせて
「引田」
に臨時停車を行ったり、
映画バルトの楽園のロケ地
最寄り駅及び
大麻比古神社
最寄り駅の
「板東」
に臨時停車を実施したりしている。
→うずしお5号写真集
キハ185で一番変化に富むのがこの「うずしお5号」だ!
見逃すべからず
●うずしお8号
見どころ
ヘッドマークが通常のものが使用され、うずしおの正調編成が記録できる。
先頭車は1000番台車が起用されることが多い。
かつては甲浦発7:24岡山行き(11:31着)の超ロングラン特急うずしお号で、G車も連結していたが、
2000系が特急うずしおに導入後、牟岐線部分は特急剣山3号に吸収、高徳線部分は2000系として継承。
しかし、2000系岡山行うずしお号が1時間繰り上がって、徳島8時台発となったため、
キハ185系が徳島〜高松の短距離ながらかつてのダイヤに復活することとなった。
徳島駅では甲浦発の特急剣山3号の接続をしっかり受けて、運転されている。
また、岡山方面へも終点の高松から快速列車「マリンライナー」岡山行きに接続している。
この背景をふまえて、往時を忍びながら乗車するのも楽しい。
余談だが、岡山発着の特急うずしお号は今でこそ宇多津で特急南風に併結しているが、
かつては、マリンライナーと同じルートの坂出からそのまま瀬戸大橋に乗り入れて運転されていて、
なおかつ併結などもしない全区間単独の特急列車だった。
しかも、児島を通過しており、高松〜岡山の停車駅は(高松・坂出・岡山)だった。
→うずしお8号写真集
●うずしお27号
見どころ
平日は、高松から東讃及び徳島方面への帰宅客(ビジネス)利用が多い。
ヘッドマークが通常のものが使用されるが、夜間の運行であるので撮影は不向き。
アイランドエクスプレスUの回送を兼ねる場合は後部に4両が回送連結され、最長6両編成となる。
この回送の体系は時折見られる。
アイランドエクスプレスUが徳島地区で団体運用が設定されている前日がその可能性が高いので、
鉄道ダイヤ情報の雑誌などで推測していくのもおもしろいだろう。
10年近く前までは、高徳線最速の速達便で運転されていたことがあり、
途中停車駅は志度・三本松のみ。所要時間は徳島〜高松62分であった。
なお現在も速達便が、1往復2便がN2000系により運転されている。
途中停車駅は同じく志度・三本松のみ。しかし所要時間は徳島〜高松55分と大幅に短縮されている。
最近はなぜかノロくなっていて、最も遅いときは高松〜徳島で80分近くかかっていたこともあった。
現在の所要は75分で、うずしお32号(キハ185系)の通過待ちを「吉成駅」にて行っている。
▲特急うずしお27号(高松)
→うずしお27号写真集
●うずしお32号
見どころ
ゆうゆうアンパンマンの運転日に、
原則
ゆうゆうアンパンマンの回送が連結される。
これはアンパンマン列車のみが2連の間に挟まれ、3両編成となり、真ん中が回送という珍編成である。
この時、回送扱いだが
アンパンマンの連結の有無でヘッドマークが変わる。
ヘッドマークに関しては、アンパンマン列車を連結していても通常のヘッドマークが
用いられて運転されるという情報も寄せられており、蓋然性に欠けることに注意されたし。
▲通常ヘッドマークを使用したうずしお32号(徳島)
撮影:ふっさん様
アイランドエクスプレスUの回送を兼ねる場合は後部に4両が回送連結され、最長6両編成となる。
この回送の体系は時折見られる。
アイランドエクスプレスUが徳島地区で団体運用が設定されている当日または翌日がその可能性が高いので、
鉄道ダイヤ情報の雑誌などで推測していくのもよい。
アンパンマンの回送+アイランドエクスプレスUのダブル回送は、
編成が7両となりリミットを越えるため、行われていない。
なお、徳島発高松行きの最終特急であるが、これでも発車時刻は10年前に比べて、
1時間近くも繰り下がってきたもので、以前は20時台が最終特急列車で、21時台が高徳線最終普通だった。
また、うずしお32号−マリンライナーと乗り継ぐと、
岡山駅から、寝台特急「富士・はやぶさ」東京行きに乗り継ぐことも可能である。
これはJR四国の時刻表の乗り継ぎプランにも、ずうっと以前から書かれている乗り継ぎプランである。
●2000系うずしお号
ちなみに、「2000系うずしお」は3種類の顔が存在し、混成運用されている。
(左上)N2000系
(右上)2000系標準スタイル
(左下)2000系パワーアップ車(2両のみ)
※ TSEや2000系非貫通形は運用されていない
キハ185系の後継者でもあるし、言い換えればキハ185系を淘汰した宿敵でもある
どう考えるかはあなた次第
しかしその「2000系特急うずしお」も、近年停車駅増による鈍足化が進行し、
キハ185系全盛時代と遜色がなくなってきている
過去の特急うずしお号
〜キハ185系全盛期から〜
▲長距離うずしお号
以前は、甲浦〜岡山(4時間超)、岡山〜牟岐、高松〜甲浦、高松〜牟岐などのうずしお号もあった。
またこの当時は、キロハ186もきちんと連結されていたため、
運用の都合上から牟岐〜甲浦の普通列車に自由席グリーン車
(
)
付きの
豪華普通列車が運転されていた。
(↑よく似た例として、以前急行つやまにキロハ28のグリーン車が連結されていたが、
これも間合いで津山〜智頭間を自由席G車付き普通列車として運転されていた。
この例は沿線利用状況も考えてもよく似た例といえよう。)
2000系導入時に牟岐線直通の大部分と、キロハ186連結が廃止。
現在は高徳線〜牟岐線直通特急便も全廃となっている。
ロングランに関して、現在は特急剣山号に甲浦〜阿波池田(3時間超)などが数本残る。
▲速達うずしお号
以前は、キハ185系にて徳島〜高松間の停車駅が
三本松・志度(62分前後?)のみ、池谷・三本松・志度のみなどの速達便がキハ185系時代にもあった。
2000系導入時に大部分が廃止。現在は2000系うずしおの一部が速達便としてバトンを受け継ぐ。
185系の速達便は現在は皆無に等しい。
▲長編成うずしお号
キロハを除いた純粋キハ185形のみの定期5連などが存在した。
私の記憶に最も残っているのが、16時台の徳島発高松行きの「うずしお号」である。
圧巻の5両編成で、すでに2000系が入ってきていた高徳線ではあったが、
キハ185系の貫禄というものを垣間見たような気がした。
しかし、次のダイヤ改正で2000系化され、徳島〜高松を58分で結ぶ速達便に生まれ変わり、
現在は、徳島〜高松55分の超速達便かつ岡山行となっている。
現在は定期ではアンパンマン連結時のうずしお5号の4両が最大。(平日は3両が最大。)
93年 東四国国体開催時の特急うずしお
キハ181系うずしお号も運転されていたようで、撮りたかった
この時のヘッドマークがこれ(↓)
徳島県のマスコット「すだちくん」(左)
香川県のマスコット「オリーブくん」(右)
♯こういう歴史があるからこそ撮りがいがある「キハ185系うずしお号」
臨時特急阿波踊り号
詳しくは
こちら
を参照していただきたい。
●閑話休題
10年ぐらい前のことで管理人が小学生の時に、じいちゃんにうずしお号に乗せてもらったことがある。
この時には、時刻表でだいたいのことが分かっていて、うずしお号にグリーン車が連結されているのは知っていた。
そこで乗ったときに、じいちゃんに「グリーンがあるけん、見てくるけん」と言って見に行ったのを覚えている。
いやいや車内は満席(うずしおの往年は本当によく乗っていた)で、移動も一苦労だったが、
グリーン車の前で、色の違うドアがあるのにもびっくりしながら、入ってみた。
他の車両と違い、車内は閑散としていたことに驚いた。
グリーン車内には子供連れの若い主婦2人だけが乗車していた。
もっと社長さんみたいな人がたくさん乗ってるのだろうと思っていただけに、ギャップにびっくりし、
座席が緑で、足置きがあるのにもビックリした。気まずい雰囲気だったのでさっさと自由席に戻った。
これが最初で最後のキロハ186だったが、今でも鮮明に覚えている。
談話室
「特急うずしお」全てがキハ185系で運転されていた頃のダイヤの話である。
池谷・板野・引田・三本松・志度・屋島・栗林と停車して、徳島−高松は所要70分であった。
「特急うずしお」に2000系がデビューした当初は、徳島−高松は所要60分〜65分前後で、
確かに、高速化を実感できた。しかし、2000系となると逆に停車駅がますます増えて、
2000系特急うずしおでも、現在徳島−高松の所要時間70分を超えるのも少なくない。
2000系特急うずしおは、ライバルを「自家用車」から「高速バス」に変えたのだろうか。
これだったら、キハ185系で運転しても特に遜色はないのでは?とも思ってしまう。
そこまで所要時間が変わらないならば、2000系での運転をキハ185系での運転に戻し、
余剰となる2000系で、岡山直通の「うずしお」を増発させる方がよい。
とにかく特急うずしおは停車駅を見直すべきで、日中は板野・三本松・志度・栗林の4駅停車でも
間に合うだろう。
あと数年で、「うずしお号」登場20周年ですよ?
何かイベントでもしてほしいですね
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