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運転区間:甲浦・海部・徳島〜穴吹・阿波池田 通常編成:2両、3両 |
●剣山1号見どころ
朝日の中を走ることが多い。阿波池田で上り下りの土讃特急に接続。 条件が整えば朝日の中の撮影にもってこいである。 剣山登場当初のうち1往復が高知行で、この剣山1号が高知行であった。 96年の5月3日−6日までは、窪川まで臨時に延長運転されている。(徳島〜窪川=4時間) また、佐古に停車して蔵本を通過するという珍停車パターンをとっていたこともあるが、 現在は、佐古通過、蔵本停車の基本停車パターンとなっている。 佐古に定期で停車していた特急は特急剣山1号のみだと思われる。 (臨時に佐古に停車したことはSL阿波四国三郎号運転時に特急うずしおが停車したことがある) 徳島発特急1番列車だったが、うずしお号が5時台に増発されその座を明け渡した。 阿波池田まで80分近くかかっており、正直な感想としてはめっぽう鈍足だ。 ●剣山2号見どころ
剣山の中で、剣山登場当初から唯一、発着駅・運転時刻の変化なく運転されている。 平日は通勤・通学客で高い乗車率。かなりの混雑で立ち客が出ているようだ。 以前、地元新聞に喫煙席はガラガラで禁煙車はデッキまで満席でどうなっとるんだという 苦情の投稿を見たことがある。なお、JR四国で数年内はキハ185系の完全禁煙化が確定した。 案外こういった投稿にJR四国は目を配っているのかもしれない。いいことである。 条件が整えば朝日の中の撮影にもってこいである。 ●剣山3号見どころ
かつての急行よしの川1号のダイヤをそのままと言って良いほど踏襲している。 初期の特急剣山時代の時に、速達便として運転されていた。(停車駅:徳島・穴吹・阿波池田) しかし現在、停車駅は急行時代よりも増加している。 阿佐海岸鉄道の甲浦(かんのうら)から、牟岐線、徳島線を走破。 九州の185が九州横断特急ならば、こっちは徳島横断特急である。 現在の四国キハ185系特急の中で最長距離を走行、所要時間も最大。 甲浦〜牟岐間は普通列車で、乗車券のみで乗車可。 牟岐線の上り特急列車の中で唯一、「阿波富田」に停車している。 阿佐海岸鉄道と牟岐線で「剣山」を撮影できることが最大のメリット。キハ185乗り鉄にももってこいだ。 牟岐線内では、かつて甲浦発岡山行の特急うずしお号であったが、そのダイヤをほぼ踏襲している。 編成は全区間通常2両と寂しい。徳島で特急うずしお8号(キハ185系)に接続する。 また、「おはなし列車」(団体)が90年代末頃に運転され、特急剣山3号に併結されて計4両で運転された。 ▲徳島駅では、特急剣山と特急うずしおの並びが見れる(?)現在は不明 なんでもない光景が一番貴重になるものだ ●剣山4号見どころ
剣山3号に対し、阿波池田から、徳島線、牟岐線を走破し海部まで向かう。 阿佐海岸鉄道に乗り入れないので3号より約10km運転距離短いが、これも徳島横断特急である。 牟岐〜海部間は普通列車で、乗車券のみで乗車可。 夏期営業時には、臨時駅の田井ノ浜に臨時停車している。田井ノ浜に停車する唯一の特急列車。 (以前は上り特急むろと2号も停車していたが、数年前より通年通過となってしまっている− ちなみに田井ノ浜駅も営業日数が数年前から大幅に縮小されてしまっている) やはり牟岐線で「剣山」を撮影できることが最大のメリット。キハ185乗り鉄にも最適だ。 以前は、高知(6:43)発で徳島行きであったことがある。 それより以前は、「特急うずしお1号」として高松(8:15発)甲浦着(11:29)運転されていて、 剣山4号は、うずしお1号からの牟岐線でのダイヤを現在もほぼ踏襲する形で運転されている。 編成は全区間2両。方向幕は「剣山/牟岐」 ●剣山5号見どころ →編成図表 通常は一般特急編成の2両編成だが、アンパンマン列車を連結する日がある。 アンパンマンの連結の有無でヘッドマークが変わる。 徳島で「特急うずしお」、阿波池田で土讃線特急に接続して運転される。 最晩年の急行よしの川(キハ185系)の運転ダイヤを、現在の剣山5号が引き継いでいる。 ▲徳島駅の4番線より発車する 2両目にアンパンマン、ヘッドマークもアンパンマン 。ただし普段は通常2両 ●剣山6号見どころ →編成図表 剣山3号から折り返す、普通の2両編成。 徳島到着後、給油しているようである。眠さを味わえるキハ185 初期の特急剣山時代の時に、速達便として運転されていた。(停車駅:徳島・穴吹・阿波池田、65分) ●剣山7号見どころ →編成図表 通常は一般特急編成の2両編成だが、アンパンマン列車を連結する日がある。 アンパンマンの連結の有無でヘッドマークが変わる。 徳島で「特急うずしお」、阿波池田で土讃線特急に接続して運転される。 なお阿波池田では、キハ58+キハ65+キハ58+キハ65(4両)の(区間)快速列車高松行とも接続している。 一時、甲浦発阿波池田行の特急剣山として運転されていた時代もある。 かなり昔は、キハ58×キハ65(2両)の快速列車(阿波池田行)として運転されていた。 所要時間こそ違えども、皮肉なことに現在の停車駅は快速時代とそんなに変わらない。 ▲▲通常の剣山7号 ▲アンパンマン連結3両 前から撮る時は、ド順光で最適か ●剣山8号見どころ →編成図表 通常は一般特急編成の2両編成だが、アンパンマン列車を連結する日がある。 アンパンマンの連結の有無でヘッドマークが変わる。 阿波池田で土讃線特急に接続して運転される。徳島では牟岐線「特急むろと1号」に接続。 高徳線「特急うずしお」は接続しているが、小一時間待たなければならない。 先頭を写すとなると、ド逆光となる時がある ダイヤは、最晩年の「急行よしの川(キハ185系)」のダイヤをほぼ受け継いでいる。 ●剣山9号見どころ →編成図表 海部〜牟岐間を普通列車、牟岐から特急として阿波池田に向かう、徳島横断特急的存在。 徳島佐古間で特急うずしお号にすれ違う。 平日はビジネス利用等大。冬などは撮影にはやや厳しい。 かつては急行よしの川3号として運転されていたダイヤである。 高知行特急剣山が1往復増便された時に、晴れてこの特急剣山が高知行きとなった。 高知行だったこともあり、手元の写真に「かわうそ君」(I LOVE しまんと号で使用)を併結した4両の写真がある。 おそらく車両の高知送り、もしくは運用の都合だろう。 ちなみに高知行の時は、高知停泊後、翌朝特急剣山4号として引き返している。(※剣山4号の項参照) さらに遡って検証すると、かつては牟岐発高松行きの「特急うずしお」であった。 牟岐線内のダイヤも少々異なり、牟岐17:17→徳島18時頃→高松19:40である。 佐古に「うずしお」「剣山」を停車させて、うずしお号から接続させてもいいのではないだろうか。 ▲▲剣山9号(徳島)/▲剣山9号 ●剣山10号見どころ →編成図表 通常は一般特急編成の2両編成だが、アンパンマン列車を連結する日がある。 アンパンマンの連結の有無でヘッドマークが変わる。 徳島で牟岐線「特急むろと51号」、阿波池田で土讃線特急に接続して運転される。 高松行きの特急うずしお号への接続は悪く、しばらく待つ必要がある。 佐古に「うずしお」「剣山」を停車させて、うずしお号へ接続させてもいいのではないだろうか。 昔は特急剣山は阿波川島を全便通過していたのに、今では10号だけが唯一の通過便となった。 つまり特急剣山10号は、剣山の中でも速達便である。 なお、かつての「急行よしの川4号」のダイヤのバトンを受け継いで運転している。 また、「おはなし列車」(団体)が90年代末頃に運転され、特急剣山10号に併結されて計4両で運転された。 徳島到着後、徳島方先頭のヘッドマークを「むろと」に付け替える為、”むろと編成にアンパンマン”が見られる↓ ●剣山11号見どころ
徳島から穴吹に向かう、短い距離を結ぶビジネス特急。 徳島駅では2番線停車だが、先発のうずしお号の後部に接近停車する。 穴吹では折り返し時間が短い。 JR四国の超短距離特急のパイオニアで、この列車運転以後、 夕通勤時間帯・深夜帯に、超短距離の徳島〜阿南を結ぶ「特急むろと」や、 高知〜土佐山田〜須崎を結ぶ「ウィークエンドエクスプレス高知」(指定日運転)などが相次いで誕生した。 いずれも特急列車で、中には普通列車のない時間帯に特急を増発する事例も見られ、 普通列車利用者からは不満の声が聞こえてきそうである。 しかしJR四国としても、特急料金などの増収に余念がないのも事実だろう。 また、定員制の快速「鳴門きんときライナー」(徳島→鳴門)も(ライナー券購入方式ながら、 実質は特急料金と同等の価格)誕生したが、あえなく短命に終わり、廃止されている。(1500形で運転) この時間でも夏ならきれいに撮れる。 #土曜と休前日以外は正調3両編成 ●剣山12号見どころ
穴吹から徳島に向かう、短い距離を結ぶビジネス特急の折り返し。 3両編成では過剰輸送か 最近気づいたが、運がよければ佐古〜徳島において「特急うずしお」と併走バトルが見られるようである。 この2列車、徳島の到着時刻が同じなのである(うずしお号の方がやや先着ぎみ?)。 ▲剣山12号 ●剣山13号見どころ 徳島から阿波池田に向かう、ビジネス特急。 12号から折り返して運転される。ビジネス特急として、それなりの需要があるようである できるならば、13号より後にもう1本帰宅特急を増発してもいいかと思う。 ▲剣山13号(徳島出発待ち) ●剣山14号見どころ
阿波池田から徳島に向かう、ビジネス特急の折り返し。 また、土讃線からの特急列車の接続もきちんと受けている。 特急列車としては、高知→徳島の最終列車である。 12号と14号の運転間隔は短い。 もともとは、徳島着が19時前後着(旧ダイヤ)の特急であったが現在は時刻が繰り下がっている。 剣山運転開始当初は、高知発であった。(特急剣山1号高知ゆきの折り返しということになる) なお、96年の5月3日−6日までは窪川始発として延長運転されている。 旧ダイヤ時は、高知発海部行きとして運転されていたこともある。 (牟岐線内は、現在のむろと3号のダイヤが該当) 高知発海部行きは、いかにも運用の都合ゆえの設定であったことが顕著に伺える事例であるように思う。 14号で運用された車両は徳島着後、高松行最終特急うずしお32号として寝床の高松まで帰っていく。 過去の特急剣山へぇな知識 ・基本停車駅は、「鴨島」「穴吹」「貞光」だった、現在はどう? ・蔵本、阿波川島、阿波加茂は全便通過 ・阿波山川は選択停車、通過も珍しくなかった ・徳島〜高知は、1往復から増発され2往復となったのに、結局廃止 ・高知発海部行 ・窪川行(多客時のみ、すぐ撤退) ・速達特急剣山が1日1往復あった(徳島〜阿波池田で停車駅穴吹のみ) ・徳島線3本柱時代「特急剣山」「特急あい」「急行よしの川」 ・特急剣山1号が佐古を停車、蔵本通過していた ・特急剣山+おはなし列車(併結) ・特急剣山+I LOVE しまんと編成 ・「阿波山川に停車する日があります」な時代 ・「SL阿波四国三郎号運転日には阿波川島に停車」 ・SL阿波四国三郎号運転日には増結されていた ・穴吹行特急剣山11号出発式には徳島県要人・メディアも 以前は徳島〜高知直通便もあった 現在は廃止 ボロボロのヘッドマークが何枚かあるので注意しましょう 着実に運転本数が増えてきており、今後の増発にも期待したい。 特にデータイムに徳島〜穴吹を運行する特急剣山を増発するのもおもしろいのではないだろうか。 また、高知直通便が以前のように1日2本程度あってもいいのではないかと思うが、 土讃線区間においてキハ185系が全く鈍足なので再実現の可能性は低いだろう。 ただ、乗換なしの”直通”というのは、本当に楽なのだが。 過去の徳島線優等・速達列車(特急剣山の祖先たち) ▲急行よしの川(一番左)、まだきれいな時代のキハ185系うずしお号と1000系と この急行よしの川のヘッドマークは一番メジャーなものである ▲快速列車阿波池田行、「急行よしの川」と同形式で1日2〜3往復運転されていた 前面方向幕が「快速」表示であるのに注目 上▲(臨時)特急あい号、一時期のみの運転だったが好評を博した 右▲キハ58/65系末期時代の丸形ヘッドマーク→デザインはキハ185系に受け継がれる→ 特急あい号の前面には徳島名物「金長だぬき」、 側面にも徳島名物「阿波踊り」、ヘッドマークはハートの中で阿波踊りを行う2人が描かれている 車内には、「鳴門の渦潮」が描かれていた 徳島県の広告列車みたいなもんである さよなら運転日(運転最終日)のみ、キハ58×キハ65の2両が充当された。 最晩年キハ185系「急行よしの川」のヘッドマーク/方向幕→ 徳島〜阿波池田を約80〜90分程度のゆっくりしたスピードで運転されていた。 |